コラム - FAQ
配線後にモーターが逆回転してしまう原因とリスク、対処方法を教えてください。
三相交流モーターの結線後に意図せず「逆回転」してしまう現象は、三相電源(R・S・T)の相順(フェーズ)接続間違いが主な原因です。三相モーターは、印加される相順によって内部の回転磁界の方向が決まるため、電源線のうち任意の2相(例えばS相とT相)を入れ替えて接続し直すことで、簡単に正回転方向へ変更することができます。しかし、ポンプやコンプレッサー、ファン、各種搬送機械などの駆動部が逆回転すると、揚水不能、吐出圧力の低下、メカニカルシールやインペラの破損、潤滑油ポンプの不動作による機械の焼き付きなど、重大な設備破損を引き起こすリスクがあります。また、一度正しく配線されていても、電源工事や制御盤の保守作業後、あるいは自家発電機への切り替え時に相順が入れ替わるケースがあります。配線変更や設置時には必ず相色チェックや相順計(フェーズメジャー)による確認を行い、手動での微小チッピング(瞬時運転)による回転方向チェックを徹底することが重要です。万が一の逆回転による機械部損傷の確認・点検も対応いたします。