コラム - FAQ
コイルの「層間短絡とは」どういう状態ですか?発生原因と早期発見の方法を教えてください。
層間短絡とは、別名「レアショート」とも呼ばれ、モーターの同じコイル内(同相内)で接している電線同士の絶縁被膜が破れ、内部でショートしてしまう物理・電気的不具合のことです。主な発生原因としては、繰り返しの始動・停止に伴う電磁力によるコイルの微振動と擦れ、過負荷運転や冷却不良による連続的な高温状態、および結露や粉塵の侵入による絶縁被膜の劣化が挙げられます。層間短絡が起こると、ショートしたループ部分に非常に大きな渦電流が流れて急激に発熱し、焦げ臭い煙が発生したり、運転電流の不平衡や過電流によるブレーカー跳びが発生します。初期段階では通常のテスターやメガー(絶縁抵抗計)では検知が困難な場合がありますが、三相の電流不平衡率のチェックや、サージインダクタンス試験(サージテスターによる波形比較)、微小抵抗計による厳密な相間抵抗測定によって早期発見が可能です。放置するとコイル全体の全焼や固定子鉄心の破損に直結するため、不平衡や局所発熱を感知した際は速やかな点検と巻替え修理の施工が必要です。