コラム - FAQ
台風や豪雨・漏水で水没したモーターの洗浄・乾燥作業手順と復旧可能性は?
台風の浸水や配管破裂などで水没・冠水したモーターであっても、早期に適切な分解洗浄および加熱乾燥処理を行えば、高確率で新品同様に復旧・再生させることが可能です。水没時の重要な注意点として、水が抜けたように見えても絶対にそのまま通電してはいけません。内部に水分や汚泥・泥磨耗粉が残ったまま給電すると、瞬間的な絶相・ショートを引き起こし、ステーターコイルが全焼して修理不能となります。現場での対応としては、停止状態で浸水したのか、稼働中に浸水してブレーカートリップしたのかを確認し、直ちに引き取り修理をご依頼ください。工場の整備フローとしては、まず本体を全分解し、ステーター、ローター、ブラケット、端子箱の内部に詰まった泥・ゴミ・異物を清水高圧洗浄や専用化学洗剤で完全に洗浄します。その後、温度管理された大型乾燥炉に投入し、80℃〜100℃で12〜24時間以上かけて内部に染み込んだ水分を徹底的に乾燥・蒸発させます。乾燥後に絶縁抵抗計(メガー)で対地絶縁値(1MΩ以上)を確認し、絶縁ワニスを真空含浸・焼付乾燥して絶縁塗膜を再形成します。最後にベアリングおよびシール類を新品へ交換して組み上げ、絶縁・抵抗・振動の試験を行って復旧完了となります。