コラム - FAQ
モーターケーシング(フレーム)の役割や不具合症状、補修・手入れ方法について教えてください。
モーターケーシング(フレーム)は、固定子鉄心や巻線(コイル)を内部に保護・固定し、回転軸を支えるブラケットを保持するモーターの外郭構造体です。材質には強度と放熱性に優れる鋳鉄や軽量なアルミニウム合金が用いられ、外周には冷却効果を高めるための放熱フィンが形成されています。ケーシングに関する不具合としては、外部からの衝撃や激しい振動によるひび割れ・破損、長年の粉塵や油汚れの堆積による放熱フィンの目詰まり(熱こもり・過熱の原因)、および水・化学薬品による著しい腐食や合体面のガスケット劣化に伴う内部への水分・粉塵浸入が挙げられます。特に高保護等級(IP55等)のケーシングでは、合体面の隙間精度やパッキンの密閉性が安全上極めて重要となります。整備・手入れの際は、分解時にケーシング外観のクラック点検を行い、放熱フィンの目詰まりをサンドブラストや高圧洗浄で徹底的に除去します。クラックや合体面の摩耗がある場合は、特殊溶接補修や機械加工による再面出し、肉盛り加工を行い、組み立て時には液状パッキンやOリングを更新して防塵・防水性能と放熱性を完全復活させます。