コラム - FAQ
ルーツブロワのトラブルを防ぐための定期整備(オーバーホール)の作業内容について教えてください。
水処理場の曝気槽や工場の粉体輸送・排気設備などで活躍するルーツブロワは、2個のマユ型(または3葉)ローターが接触することなく精密な隙間を保って逆方向に同期回転する容積式ブロワです。ルーツブロワで発生しやすいトラブルとしては、タイミングギヤの摩耗やベアリング破損によるローター同士・ケーシングとの接触(抱きつき)、オイルシール劣化によるケーシング内への油漏れ、吐出圧力・風量の低下が挙げられます。定期整備(オーバーホール)の作業内容としては、まず本体を全分解し、ローターおよびケーシング内部に付着したスケールや粉塵・錆をサンドブラストや高圧洗浄で完全に除去します。続いて、摩耗した軸受(ベアリング)、オイルシール、Vベルトなどの消耗部品をすべて新品へ打ち替えます。組み上げ時には最重要工程である「ローター相互間およびケーシングとのクリアランス(隙間)調整」をシックネスゲージを用いて数10μm単位の精度で行い、タイミングギヤの位置合わせを精密に施工します。最後に規定のギアオイルを充填し、試運転で異音・振動・吐出圧力を確認して復元いたします。