コラム - FAQ
三相誘導電動機の回転速度(回転数)はどのように決まり、減速させるにはどうすればよいですか?
三相誘導電動機の回転速度は、電源周波数($f$)とモーターの極数($P$)によって決まる理論上の「同期速度($N_s$)」と、実際の回転時の「スリップ(滑り $s$)」によって決定されます。同期速度の計算式は $N_s = 120f / P$(rpm)で表され、例えば50Hz地域で4極のモーターであれば同期速度は1,500rpmとなります。しかし、誘導電動機は回転磁界とローターとの間に速度差(スリップ)が生じることで誘導電流が流れて回転力を得る仕組みであるため、実際の定格回転速度は同期速度より数%遅い値(例:1,420〜1,460rpm程度)になります。モーターの回転速度を任意に落とす(減速させる)方法としては、電源周波数を自由に変えられる「VVVFインバーター(周波数変換装置)」を接続して制御するのが現代の標準的かつ最も省エネな手法です。かご形モーターの回路に直列抵抗を挿入して減速させようとすると、異常発熱や著しいトルク低下を引き起こすため推奨されません。また、機械的に回転数を落として大きなトルクを得たい場合は、歯車組み込み式の「減速機(ギヤードモーター)」を採用するのが最適です。