コラム - FAQ
三相ACモーターの「回転数を落とすために抵抗を挟む」手法の可否と、安全で正しい減速方法を教えてください。
三相ACモーター(特に最も汎用的な「かご形三相誘導電動機」)の電源回路に外部抵抗を挿入して回転数を落とそうとする手法は、特殊な「巻線形誘導電動機」を除いて原則行ってはいけません。かご形モーターの一次電源線に外付け抵抗を接続して無理に電圧を下げると、モーターの発生トルクが電圧の2乗に比例して著しく低下するため、少しの負荷変化で軸がロック(拘束)して動かなくなります。さらに、スリップ(滑り)が急増してコイルに過大な電流が流れ続けるため、激しい異常発熱や発煙を引き起こし、ステーターコイルを短時間で全焼させる極めて危険な状態に陥ります。安全で正しい回転数の減速方法としては、電源周波数を自由に変更できる「VVVFインバーター(周波数変換装置)」を導入するのが現代の標準的かつ最も省エネな手法です。インバーターを使用すれば、トルクを維持したまま周波数調整により自由自在かつスムーズに回転数を落とすことができます。また、機械的な減速と高トルク化を両立させたい場合は、歯車を組み込んだ「減速機(ギヤードモーター)」への置き換えを提案いたします。