コラム - FAQ
モーターの「ポール数(極数)」とは何ですか?極数(4極・6極・8極・10極等)と回転数の関係を教えてください。
モーターの「ポール数(極数)」とは、固定子(ステーター)内部に配置された電磁石の磁極(N極とS極)の数のことです。極数は必ず2の倍数(2極、4極、6極、8極、10極…)で構成され、電源周波数(Hz)とともにモーターの理論回転速度である「同期速度」を決定づける最重要パラメーターです。同期速度(rpm)の計算式は「120 × 周波数(Hz) ÷ 極数(P)」で表されます。例えば日本の50Hz地域の場合、2極=3,000rpm、4極=1,500rpm、6極=1,000rpm、8極=750rpm、10極=600rpmとなり、極数が多くなる(多極化する)ほど回転速度は遅くなり、逆に同じ出力kWであれば低速多極モーターほど軸トルク(回す力)が大きくなります。実際の誘導電動機では数%のスリップ(滑り)があるため、定格回転数は同期速度より若干遅くなります(例:50Hz・8極で約700〜730rpm等)。多極モーター(8極・10極等)はクラッシャーや大型ファン、低速高トルク駆動機に多く採用されますが、ベアリング摩耗やアライメント狂いが起きると低速でも大きな不快振動を引き起こすため、定期的な振動測定と軸受整備が不可欠です。