ご要望別メンテナンス対応
事後保全(壊れてからメンテナンス)
事後保全とは、故障したり、機能や性能の異常がはっきり目に見えるような段階になって初めて修理・メンテナンスなどの処置を施すものです。
端的に、設備の機能が著しく低下したときに更新すればよいという考え方です。
ただし、突発的なトラブルにより、設備停止につながる恐れもあるため、注意が必要です。できれば計画保全、予知保全をオススメしております。
- 事後保全のメリット
- ●故障するまで費用負担がない
事後保全のデメリット- ●突発的に故障するため、現場の設備稼働が止まる危険性がある
- ●突発的な対応なため、メンテナンスの価格が高くなる可能性がある
- ●部品在庫がない場合、復旧に時間が掛かる
- ●付帯設備にも影響する可能性がある
- 事後保全の例
- ●ベアリング交換
- ●絶縁ワニスの再処理
- ●カーボンブラシの洗浄
- ●コイルの捲替
- ●高圧洗浄
- ●カーボンブラシの交換
- ●グリスの補給
- ●整流子の研磨
- ●その他部品交換など
計画保全(定期点検・定期メンテナンス)
計画保全とは、一定期間毎に工場で実施されている点検のことです。定期メンテナンスとも呼ばれ、3ヶ月に1回、6ヶ月に1回、1年に1回など、定められた期間で保全を行います。
予め定められた点検項目に従って点検し、必要に応じた保全を施すことが多いです。
必ずしも突発的なトラブルを発見、異常を発見することはできませんが、定期的に行うため、計画が立てやすいことが特徴です。
- 計画保全のメリット
- ●突発的な故障停止を防げる可能性が高い
- ●保全の計画が立てやすい
- ●設備の安定稼働や安全性が保てる
計画保全のデメリット- ●過剰保守の場合がある
- ●保守をしても、突然のトラブルにより、故障することがある
- ●費用負担が大きいこともある
- 計画保全の例
- ●定期振動診断
- ●接触器定期点検
- ●高圧絶縁診断
- ●カーボンブラシ点検
- ●抵抗器定期整備
- ●予備品管理
予知保全(予防保全)※IoTの活用
モーターの状態(正常・異常)を常時把握して、トラブル発生を未然に防ぐ考え方です。
設備の安定稼働のために、最近導入が急激に増えている保全方法です。電流値、加速度、振動、温度などの指標を常時センシングします。
まずは、モーターの正常状態を記録し正常値の基準を作り、その後常時センシングすることで、基準に対する状態を計測し、異常の早期発見につなげます。
- 予知保全(予防保全)のメリット
- ●安全性が保てる
- ●故障停止を防げる可能性が極めて高く、的確な保守ができる
- ●計画保全より費用が抑えられる可能性がある
- ●最新IoTの導入で人手不足が加速化する中で、メンテナンスや管理が容易になる
予知保全(予防保全)のデメリット- ●ネット環境が必要になる
- ●初期投資が、計画保全や予防保全と比較すると高い
- 予知保全(予防保全)の例
- ●振動センサー
- ●加速度センサー
- ●電流センサー
- ●ジャイロセンサー
- ●モータートルク
- ●温度センサー