【運営会社】昭和電機(〒327-0837栃木県佐野市植野町1858)

コラム - FAQ

三相誘導電動機の「かご形」と「巻線形」の構造・特性・用途の違いは何ですか?

三相誘導電動機は、回転子(ローター)の内部構造の違いによって「かご形」と「巻線形」の2種類に明確に分類されます。かご形誘導電動機は、鉄心のスロットにアルミニウムや銅の導体棒を配置し、両端をリングで短絡させたシンプルな鳥かご構造をしています。カーボンブラシ等の摺動部品がなく、極めて頑丈で安価、メンテナンスの手間が少ない(ベアリング交換のみ)というメリットがあり、一般的なファン、ポンプ、コンベア、工作機械など産業界の8割以上の設備で広く使われています。デメリットとしては始動電流が大きく始動トルクが小さい点が挙げられますが、現代ではインバーターを組み合わせることで速度・トルク制御の弱点が完璧にカバーされています。一方、巻線形誘導電動機は、回転子側にも電線コイルが巻かれており、スリップリングとカーボンブラシを介して外部の起動抵抗器へ接続されています。外部抵抗値を調整することで、始動電流を抑えながら定格の数倍におよぶ絶大な始動トルクを発生させたり、柔軟な速度制御(比例推移)が可能です。構造が複雑でブラシ等の定期点検・交換コストがかかるものの、天井クレーン、エレベーター、大型粉砕機(クラッシャー)など、超重負荷でスタートする特殊大型設備に不可欠な動力として使い分けられています。

お電話でのお問い合わせはこちら

0283-22-3166

平日 9:00-17:00(土日祝除く)