コラム - FAQ
モーターから聞こえる異音にはどのような種類があり、それぞれどのような原因が考えられますか?
モーターの異音は発生源や音質によって分類され、原因の特定に役立ちます。ベアリング(軸受)の不具合による異音として、「シャー」「ジャー」という連続音はグリース不足や異物混入、「ゴロゴロ」「コロコロ」という重い低音は軌道面やボールのキズ・剥離、「キュルキュル」「キーキー」という甲高い金属摩擦音はころ軸受のすきま不足やかじり、潤滑剤不足が考えられます。また、手動で回した際の「ゴリゴリ」という不連続音は軌道輪の変形や強いキズを意味します。一方、電気的(電磁的)な異音として「ウィーン」「ウー」という音は電源を遮断した瞬間に消えるのが特徴で、三相の電圧不平衡、インバータのキャリア周波数と本体の共振、あるいはコイルの微小な短絡(レアショート)による磁気的アンバランスが原因です。その他、冷却ファンがファンカバーや異物に接触して「カラカラ」鳴る機械的干渉や、ベルトスリップによる異音もあります。異音を察知した際は聴診棒や振動計で速やかに診断し、ベアリング交換や分解清掃、芯出し調整を行うことが焼き付きや突然死を防ぐポイントです。