コラム - FAQ
モーターの振動許容値の考え方と、異常振動が発生した際の対処法を教えてください。
モーターの振動許容値は、設備事故や早期破壊を防ぐための重要な管理指標であり、JIS B 8301/8402や国際規格ISO 10816(JIS B 0906)などの標準規格に基づいて設定されます。判定には主に「振動速度の実効値(mm/s RMS)」が用いられ、モーターの軸高(フレームサイズ)や定格出力、据付状態(リジッド基礎かフレキシブル基礎か)によって許容レベルが分かれます。例えば一般的な中小型モーターの場合、振動速度実効値が1.8mm/s以下であれば「良好」、1.8〜4.5mm/sは「注意(要観察)」、4.5mm/sを超えると「危険(要整備)」と判断され、即座に対策が必要です。振動測定は負荷側・反負荷側の「軸方向」「垂直方向」「水平方向」の3軸で計測し、パラメータ(変位・速度・加速度)を分析します。許容値を超える異常振動が発生した場合は、軸受(ベアリング)の傷・劣化、ローターのアンバランス、芯出し不良(ミスアライメント)、架台ボルトの緩み(ルーズネス)、または設置構造物との共振が原因となります。速やかに分解清掃、ベアリング交換、精密アライメント調整、または動バランス校正を行うことで許容値内へ修復します。