コラム - FAQ
低圧三相かご形誘導電動機の故障を防ぐための定期点検とオーバーホールの内容を教えてください。
低圧三相かご形誘導電動機は、工場やビルのファン、ポンプ、コンベア、コンプレッサーなど、産業設備の動力源として最も幅広く導入されている汎用モーターです。回転部にカーボンブラシ等の摩擦消耗品を持たない構造のため非常に強固で壊れにくい特徴がありますが、長年の連続運転に伴い、ベアリングの摩耗、グリースの劣化・固化、ステーターコイルの絶縁ワニス熱劣化、軸受ハウジングの摩耗といった経年不具合が確実に進行します。故障を未然に防ぐための定期点検としては、稼働中の異音・振動の測定、温度チェック、および停電時の絶縁抵抗測定(メガーチェック)による傾向管理を行います。さらに、数年単位で計画的なオーバーホールを実施することが推奨されます。オーバーホール作業では、本体を安全に全分解し、ステーターおよびローターの油汚染・粉塵を洗浄・乾燥させた後、絶縁ワニスの再含浸・焼付処理によって絶縁性能を大幅に復活させます。あわせてベアリングを新品に交換し、ブラケットやシャフトの摩耗に対する溶射補修、試運転での振動・電流検査を行って納品いたします。