コラム - FAQ
モーターの「相間抵抗(巻線抵抗)」の測定方法と正常・異常を判断する評価基準を教えてください。
モーターの「相間抵抗(巻線抵抗)」測定とは、三相モーターの端子箱内にあるU・V・Wの各相間(U-V間、V-W間、W-U間)のコイル抵抗値を精密に計測し、内部巻線の電気的健全性を確認する非常に重要なテストです。測定時には、一般的なテスターまたは、より高精度な「微小抵抗計(ミリコンマ単位で測れる測定器)」を使用します。正常・異常を判断する評価基準の基本は、「3相(3パターン)の抵抗値がほぼ均等に揃っているか」です。具体的には、測定された3つの抵抗値の平均値を算出し、各相のブレが「不平衡率2〜3%以内(より厳しい管理では1%以内)」に収まっていれば正常と判定されます。もし、特定の一相だけ抵抗値が他よりも明らかに低い(例:5〜10%以上低い)場合は、同一相のコイル内で被膜が破れてショートしている「層間短絡(レアショート・レヤーショート)」が濃厚となります。逆に抵抗値が極端に高い、あるいは「OL(無限大)」を示す場合は、コイルや接続部の断線・接触不良を意味します。相間抵抗に異常が認められた場合は、放置するとコイル焼損へ繋がるため、速やかに巻替え修理や精密診断をご相談ください。