コラム - FAQ
モーターの軸受(ベアリング)グリスの適切な種類・補給周期・給脂作業時の注意点を教えてください。
モーターの軸受(ベアリング)グリスは、回転時の金属摩擦を抑え、発熱・摩耗・焼き付きを防ぐ重要な潤滑剤です。グリスの選定においては、モーターの回転数、使用周囲温度、荷重条件に応じて、リチウム系、ウレア系、合成油系などの適切な基油・増ちょう剤規格品を選定することが不可欠です。異なる銘柄のグリスを混用すると、化学反応によってグリスが軟化・液化したり固化して潤滑不全を起こすため厳禁です。適切な補給周期は連続稼働環境で「約3ヶ月〜1年(稼働時間2,000〜4,000時間)」ですが、設置環境や温度によって前後します。給脂作業時の最重要注意点は、「必ずグリス排出口(ドレンプラグ)を取り外し、モーターを運転(回転)させながら専用ガンでゆっくり少量ずつ注入する」ことです。排出口を閉じたまま過剰に注入すると、ベアリングハウジング内の圧力が異常上昇し、密封シールが破れてグリスがモーター内部(コイル側)へ大量流出します。流出したグリスは粉塵を吸着して絶縁低下や過熱の原因となるため、正しい手順での給脂管理を徹底してください。