コラム - FAQ
工場のモーターで漏電が疑われる場合の「漏電チェック(絶縁検査)」手順と安全上の注意点を教えてください。
工場のモーターで漏電遮断器(ELB)が落ちたり、漏電警報が作動した際に行う「漏電チェック(絶縁検査)」の手順と安全上の注意点は以下の通りです。①安全確保と主電源遮断:作業前に必ず主電源ブレーカーを切り、検電器で電圧が印加されていないこと(無電圧状態)を確認します。②放電作業:残留電荷による危険を防ぐため、アース線と各相端子(U・V・W)を一時的に接地・短絡させて安全に放電させます。③漏電測定(メガーチェック):500V級の絶縁抵抗計(メガー)を用意し、アースリードをモーター本体の金属フレーム(塗装されていないボルト部など)にクランプ固定します。測定リードを端子箱内のU・V・W端子に順に当て、テスト電圧を印加して対地絶縁抵抗値(MΩ)を読み取ります。判定基準として「1MΩ以上」であれば正常ですが、「0.2MΩ未満」の場合は明確な漏電(地絡状態)と判断されます。④切り分け調査:漏電が確認された場合は、モーター単体か一次側ケーブルか原因を切り分けるため、端子箱でケーブルを取り外して再度モーター単体でメガー測定を行います。単体で漏電している場合は分解洗浄・乾燥・ワニス含浸修理が必要です。