コラム - FAQ
DC(直流)モーターの「整流子削正(研磨加工・アンダーカット処理)」の重要性と作業手順について教えてください。
DC(直流)モーターの「整流子削正(研磨加工・アンダーカット処理)」とは、回転軸(アーマチュア)の先端にある整流子(コミューテータ)の面荒れ・段摩耗・黒ずみを削り修正し、新品同様の綺麗な接触面に復活させる極めて重要な精密機械加工です。DCモーターは整流子とカーボンブラシが擦れ合って給電するため、長年の運転で整流子表面に擦り傷、凹凸、円不平衡、黒い焼き付き(ブラックバー)が発生します。これを放置すると、ブラシと整流子の間で激しいスパーク(火花)が発生し、過熱、ブラシの急速摩耗、整流子の全壊を引き起こします。作業手順としては、①分解後、電機子を精密旋盤にセットし、整流子表面をバイトで極薄く削り落として完全な正円の平滑面を出します(削正)。②続いて、銅製の整流子片と整流子片の隙間にある絶縁マイカ(絶縁紙)を専用のアンダーカットソーで均一な深さに削り落とす「アンダーカット加工」を施工します。マイカが飛び出しているとブラシが跳ねて火花の原因となるためです。③最後に片の端部を丁寧に面取り・バリ取り研磨し、新品カーボンブラシを組付けて慣らし運転を行い、火花のない安定通電を復元いたします。