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コラム - よくあるトラブル

モーターが熱い!発熱する!その原因と対策を徹底解説

今回は「モーターが熱い!その原因と対策を解説!」と題しまして、
モーターが熱を帯びた際のトラブルシューティングをご紹介いたします。

あらゆる生産設備に用いられているモーター。
モーターの故障は製造ラインの停止など、様々なお困りごとにつながります。
モーターの故障において、最も一般的な原因として考えられるのが熱です。
しっかりとモーターの熱対策をすることで、
長期間トラブルなく、モーターを使用していきましょう!

 

目次

・モーターが発熱する原因
・モーターの熱熱による悪影響
・モーターの温度上昇の目安
・モーターの発熱の対策
・モーターの発熱時のトラブルは昭和電機までお任せください

 

モーターが発熱する原因

一般的に、モーターが発熱する原因は、熱の損失になります。
運転開始前のモーターは周囲と同一の温度ですが、運転開始後に負荷がかかると発熱します。
モーターコイルの巻線抵抗と流れる電力から発生する損失である銅損や
磁界とその変化による損失の鉄損、
モーター内の摩擦や空気抵抗等による損失の機械損などが原因となります。
機械損が原因でモーターは発熱する割合は多くはありません。
また、積層鋼板を使用している中大型モーターでは、
高速動作させた際に鉄損による損失が顕著になります。

 

過熱したモーターの画像

 

モーターの発熱による悪影響

モーターが熱を持つことで、
絶縁物の劣化および破壊、焼損、軸受けの劣化、
グリースの劣化などの悪影響が起こり得ます。
そのため、発熱が続くことにより、モーターの使用限度、寿命に悪影響を与え、
故障の原因にもなります。
その他にも、不意にモーターに触れた際に火傷をしたり、
近くに置いてある可燃物の発火など、不慮の事故にも繋がりかねません。

 

モーターの温度上昇の目安

モーターのメーカーや絶縁種などによって異なりますが、
周囲温度プラス25℃~を目安に、これ以上温度が上昇する場合は、一度メンテナンスを行うことを推奨します。

また、温度計がない場合もあるかと思います。
そこで、目安となるフレーム温度と触感をまとめておりますので、ご参考ください。

フレーム温度(℃)触感概要
30やや冷たい人の体温より低く、やや冷たい触感
40やや暖かいぬくみを感じる
45暖かい温かみを感じる
50やや熱い触れていると手のひらが赤くなる
55熱い5~7秒ほど触れられる
60熱い3~4秒ほど触れられる
65非常に熱い2~3秒ほど触れられ、手を離すと暑さが残る
70非常に熱い指1本で3秒ほど触れるのが限界
75非常に熱い指1本で2秒ほど触れ、ヒリヒリする
80モーターの異常が不安になるほど熱いビニールテープが縮む
85~90モーターの異常が不安になるほど熱い触れた瞬間、熱すぎて反射的に手が離れる

 

モーターの発熱の対策

モーターの発熱対策として、ファンで強制的に冷却するなどがあります。
また、日常点検や定期点検を実施し、
モーターの異常をいち早く見つけ対応することが重要になります。

 

モーターの発熱時のトラブルは昭和電機にお任せください

いかがでしょうか。
モーターの発熱はモーターを長く使用する上で非常に重要になります。
長く安全にモーターを使用する上でも、
ぜひ定期的な点検を行って頂ければと思います。
弊社は定期点検等の計画保全だけでなく、
IoTを活用した予知保全もおこなっております。
詳細については、下記よりご覧ください。

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