北関東圏(栃木、群馬、茨城、埼玉)の製造業の保全担当者向け

事例紹介

浸水したモーターの整備事例

群馬県館林市の食品工場のお客様よりお問い合わせ頂きました。
客先にて制御盤内のブレーカーがトリップしているのを確認し、調査の結果、メカニカルシールの劣化により、モーターへの浸水の可能性が疑われました。
そこで、オーバーホール・ベアリング交換などの修理メンテナンスを実施し、問題なく運転ができるようになりました

 

お問い合わせの背景

客先にて制御盤内のブレーカーがトリップしているのを確認しました。
現場での調査(客先)の結果、電動機に不具合があることが判明しました。
詳細調査によりモーターへの浸水の可能性が高いことがわかりました。
その為、弊社に至急対応してほしいと、連絡・相談があり、調査・依頼・引取りとなりました。

弊社の調査の結果、絶縁抵抗値0MΩを確認。
また、端子カバー内、ステーター内部に水が混入しているのを確認しました。
機械側に接続のメカニカルシールがあり、それが劣化しモーター出力軸側から水が混入したものと推測します。
その為、制御盤のブレーカーがトリップしたものと思われます。

 

分解前

 

お困りごと

日常の点検時ではなかなか水分混入の痕跡を電動機で見つけることは難しいとの事です。
食品製造工場ということもあり、設備点検のための休止なども難しく計画的に行っていかなくてはならないそうです。
事象が発生するまで電動機の不具合が判明しないことが多く、その都度対応しているのが現状となっております。

 

端子台内部(水分混入痕)

 

 

ブラケット外し、水を確認

 

効果

分解・調査の結果、ステーターコイルに焼損跡などは見られなく、洗浄・乾燥のワニス処理でオーバーホールが可能であると判断しました。
モーターの延命化のために絶縁低下に対し、修理・メンテナンスを行いました。
軸受けに異音は生じておりませんでしたが、モーター内部に水が混入していた為、ベアリングの交換をしました。
絶縁低下に対しては、ワニスが劣化していたため、絶縁ワニスの再処理後、絶縁の回復をしました。
完成後の試運転では問題なく運転でき、納期等含めまして顧客の要望は満たされていると思われます。

 

ステーター内部に水を確認

 

 

ローター抜き出し後、全体的に水確認

 

 

今後の展望

日常的に出来る点検・方法を提案していきます。
食品製造工場の為、外部の業者の介入が難しい面もありますが継続的に提案出来ればと思います。
また、機械側に問題があることもありますので総合的な点検をお願いしていき、緊急対応が無いように出来ればと思います。
他の不具合の可能性も踏まえまして定期的なモーター整備の実施の提案も行っていきます。

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